全身多汗症の寝汗に悩まされた男性の話

全身多汗症に悩んでいた、ある男性の話です。男性は30代で全身多汗症、また特に夜寝ている間の寝汗に悩まされていました。寝ている間にかく汗の量は、シャツやシーツを絞れるほどの量になり、汗の不快感から眠っていても目が覚めやすく、大量に発汗して水分が失われることもあって、寝て起きるといつもぐったりと目が覚めるような日々が続いていたそうです。

夜によく眠れないことから、日中でも頭がぼーっとしやすく、仕事にも支障が出ることもありました。また、夜眠ろうとすると寝汗をかくことが気になって、眠れなくなり不眠の症状にも苦しめられていたのです。

通常、発汗の範囲が全身に及ぶ場合には、何か病気の影響がないかを疑われます。その男性の場合には内科を受診して、血圧、血液検査や甲状腺の検査などを行っても結果は正常で、他にも特に悪いとことは見つかりませんでした。そのため、精神性の全身多汗症であると診断され、治療は心療内科に引き継がれることになったのです。全身多汗症でも、原因は精神性ということも十分に考えられるというケースの一つです。

人間は眠っている間には、体温を下げるためによく汗をかきます。誰でも眠っている間は寝汗をかいているものなのです。体温を下げるための発汗は睡眠が深くなったノンレム睡眠時に起こり、通常では夢を見ている状態のレム睡眠時には汗をかきません。ただし、悪夢を見ていたり、夢の内容によってはレム睡眠時でも発汗することが知られています。

多汗症の寝汗は、ノンレム睡眠時の生理的な発汗ではなく、レム睡眠時の発汗です。つまり夢と関係していて、もっと言うならば心理的ストレスや悩みと関連していると考えられるのです。

男性の治療の場合には、精神安定剤の処方と、不眠の症状の緩和のために睡眠剤が処方されました。 また、心の治療も合わせて行いましたが、薬の効果によってよく眠れるようになり、ゆっくりと眠れることから発汗量も徐々にではありますが減少していったとのことです。

多汗症は一般的に考えられていることと、違った原因によって発生していることも多々ある症状です。症状に合わせて適切な治療をすることが必要ですが、難しく考えずにまずは病院を受診してみましょう。この男性の治療過程のように、いくつかの診療科を経て治療をすることも可能だからです。

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