手掌多汗症の患者さんが多汗症を克服した体験談

手掌多汗症は、局部性多汗症に分類され、手に大量の汗をかいてしまう症状です。

レベル1:手のひらが汗で湿る程度。

レベル2:手のひらに汗の水玉ができるが垂れるほどではないもの。

レベル3:手のひらから汗が垂れることがある。

手掌多汗症はこのような3つの段階に分類されるのですが、レベル3の症状の患者さん(男性 会社員 28歳)が、治療によって多汗症を克服した例をご紹介します。

その男性は、手掌多汗症の症状があり、日常生活に支障があるほどの発汗がありました。どんな支障かといえば、仕事です。男性は会社員ですが、治療をはじめた頃には、パソコンなどの電子機器を扱うことが困難であり、また字を書けば紙が汗で湿ってしまうことから書類を扱うのにも大変な苦労を強いられている状態でした。

男性が手掌多汗症の症状を自覚したには、就職をして社会人になったころで、その頃から会議などで緊張する場面に遭遇すると手に汗をかくようになっていたそうです。それが、徐々に発汗の量が増え、しだいに緊張する場面などとは関係なく、日常的に手に汗をかいてしまう状態になったのだそうです。

問診の結果では、男性の発汗は精神性の発汗による多汗症と診断されました。緊張によって交感神経が刺激され発汗していたのが、汗による不安がさらに交感神経を刺激し、発汗を促してしまっている悪循環の状態だったのです。

男性が行った治療は、カウンセリングと服薬です。薬の服用によって、汗への不安を軽減し、発汗をコントロールしながら生活することで、発汗せずに生活できる自信を取り戻させ、同時にカウンセリングを重ねながら発汗に対する向き合い方、意識のあり方を学んでいきました。カウンセリングでサポートをしながら、服薬の量を徐々に減らし、現在ではレベル1の症状が残っているかいないかのところまで回復してきています。

カウンセリングを通して、彼自身が気づいていったことですが、ある時を境に、発汗は生理現象であり必要以上に気に病むことはないと開き直っていったことも、多汗症を乗り越える大きな力になったのではないかと思います。

このように、多汗症は専門医や薬の力を借りることで克服することができる症状です。汗や匂いといったデリケートな問題なだけに一人で悩んでいる人が多いように思いますが、汗に悩んでいるならば、ぜひ専門医の力を借りて欲しいと思います。

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