多汗症は遺伝する?しない?多汗症にありがちな勘違い

よく、自分の多汗症が子供に遺伝したらと心配をされている患者さんがいらっしゃいます。自分と同じ苦労を子供がするようになったら大変だと思ったり、自分を責めてしまうような方もいらっしゃるようなのです。また、自分の多汗症を親からの遺伝だと考えている方もいらっしゃいます。

では、多汗症はそもそも遺伝するものなのでしょうか?答えはNOです。多汗症と混同されやすい症状であるわきがが遺伝するものであるため、多汗症についても遺伝するものだと勘違いされているケースが多いのです。わきがの場合には、両親がわきがであれば7割の確率で、両親のどちらかがわきがであれば5割の確率と高い割合でわきがが遺伝することが知られています。しかし、わきがと多汗症はそもそもが全く違う症状ですので、混同しないようにしましょう。

しかし、わきがと混同している場合でなくても、多汗症が遺伝すると言われる場合があります。実際に親子で多汗症を発生しているという患者さんもいると思うのです。これは多汗症そのものが遺伝したということとは少し違うケースです。多汗症がストレスの影響を受けて発生をしやすいという性質のものであるため、ストレスを貯めやすい思考や性格が親に似たために、子供も多汗症を発生してしまったというケースだと考えるべきでしょう。生活パターンや食生活なども含めて親子で似ている結果、たまたま親子で多汗症という結果に繋がったということならば十分に考えられます。

しかし、これはあくまで結果が親子で同じになったというだけのことです。多汗症が病気としてそのまま遺伝したわけではありませんので、遺伝ならば仕方がないと諦めてはいけません。適切な治療をすれば多汗症の症状を軽減したり、治療することは可能なのです。

また、自分の子供も多汗症になってしまうのではと不安に思うのであれば、必要以上に心配しないことが大切です。子供は大人より汗をかきやすいものですので、それを過度に心配してしまうと、むしろ、それが引き金になって多汗症になってしまうことも考えられます。子供なら汗はかいて当然、そのくらいの大きな気持ちで子供を育てることが必要です。

多汗症が遺伝したら、または遺伝なのではという心配はいらないということです。

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